2008年10月23日木曜日

こりゃなんだ?

さて、古楽器の話となると、大昔の絵画が参考になる(というか、写真がなかった)わけですが・・・
こりゃ一体なんだ?
右端は縦笛(リコーダー)かなぁ。そのとなりは金管楽器に違いないけど、大昔のトロンボーン?
左端は変な箱を持っているようだけど、弦を弾いて音を出す楽器のような・・そのとなりは全く意味不明。弓を持っているんだから弦楽器なんだろうけど、見たこともない。
真ん中はリュートですね。ギターの仲間だからこれは簡単。遠くシルクロードを渡り日本の琵琶となった?

さて、それでは正解を。
右端はリコーダーではなくオーボエです。キーがないので変な感じですが、太古のオーボエに間違いありません。で、そのとなりはトランペットですね。バルブ機構がなかったので、トロンボーンのように二重の管をスライドさせて管長を変えて音程を作っていたと。

左端は難しい。プサルトリウム(プサルトリー)と呼ばれる元祖チェンバロのような楽器です。撥弦楽器には違いないが、持ち運びが楽そうですね。で、その左はもっと難しくて、トロンバ・マリーナと呼ばれる弦楽器ですが、弦は何と1本しか張ってなくて、指板がありません。上下逆に持っているわけではなく、弦に触れて弓で弾くと。これ、フラジオ奏法といいますね。二胡と同様な奏法です。

リュートはフレットが打ってありますが、調律がえらく大変らしい。まぁあの姿ですからさもありなん、ですよね。フレットは恐らくガットで作られていて、上下に可動なのでしょう。弾ける調が決まっていて、楽曲が変わるごとにその調ごとにフレットを微妙に動かして和声を整える?これじゃ一日中調弦をしているようなものです。いっそのことバイオリン属のようにフレットがない方が楽なのでは?でも、弓で弾かないからフレットがないとあっという間に音が減衰してしまうのでしょう。これだけはモダンギターの勝ちか?

0 件のコメント: