2008年10月30日木曜日

今度はハムかよ・・・

職場の自室で鳴らしていた 2A3 シングルアンプの左チャンネルからプツプツと小さな異音があり、スピーカーのコーン紙が前後に大きく揺れます。
このプツプツ・ゴソゴソ音は半田付け不良を初め、いろんな原因で起こるそうで、早速自宅にドック入りです。
そうすると聞くアンプがなくなるので、自宅居間で出番の少なかった 6AH4GT 全段差動 P.P.アンプを搬入しました。これを聞いて全段差動の優秀さを改めて実感しました。低音に力があり、実に透明度の高い生々しい音で鳴ります。このままこのアンプで行こうと思っていたら・・・今朝火を入れたら右チャンネルから「ブー」というハムが聞こえるではありませんか。100Hz のハムです。アース回路のどこかで拾っているに違いありません。これまたドック入りしなければ。
というわけで、作るアンプ作るアンプ、次々とトラブル発生ですが、これも自作の楽しみのうちと考えるしかありません。いつ何が起こったか分かるようにポストイットが貼ってあるのが何とも痛々しい?

2008年10月27日月曜日

だんだん小さくなる

自宅のレッスン室用だった超三結ミニアンプを職場に持って行きましたので、またまたキットですがアンプを作りました。
作るたびに小さくなるのはどういうわけでしょう。上に乗っているタバコの大きさを見てください。こりゃもう、超ミニアンプといっていいでしょう。
一応 MT 菅(50C5)のシングル・ステレオなのですが、どうしてここまで小さくできるかというと、アンプの中で一番重くて大きなトランスのうち、電源トランスを省略しているからです。真空管の型番の最初の数字はヒーターの電圧を表わしますから(そうでないものもある)、この真空管は50Vを掛けると。これを直列2本にすればちょうど100Vとなり、家庭用の AC100V がそのまま使えるというわけです。で、プレートに掛けるB電源も AC100V をそのまま整流して使えば電源トランスは要らないということになります。
早速 iPod につないで音を聴いてみましたが、14,000円(シャーシ加工なしなら11,000円)とは思えない、ちゃんとした真空管アンプの音がします。利得が小さいので無帰還アンプとなっていますが、低音がだぶついたり、荒い音になったり感は全くありません。
iPod を真空管アンプで聞きたいという人には打ってつけかもしれません。

2008年10月23日木曜日

こりゃなんだ?

さて、古楽器の話となると、大昔の絵画が参考になる(というか、写真がなかった)わけですが・・・
こりゃ一体なんだ?
右端は縦笛(リコーダー)かなぁ。そのとなりは金管楽器に違いないけど、大昔のトロンボーン?
左端は変な箱を持っているようだけど、弦を弾いて音を出す楽器のような・・そのとなりは全く意味不明。弓を持っているんだから弦楽器なんだろうけど、見たこともない。
真ん中はリュートですね。ギターの仲間だからこれは簡単。遠くシルクロードを渡り日本の琵琶となった?

さて、それでは正解を。
右端はリコーダーではなくオーボエです。キーがないので変な感じですが、太古のオーボエに間違いありません。で、そのとなりはトランペットですね。バルブ機構がなかったので、トロンボーンのように二重の管をスライドさせて管長を変えて音程を作っていたと。

左端は難しい。プサルトリウム(プサルトリー)と呼ばれる元祖チェンバロのような楽器です。撥弦楽器には違いないが、持ち運びが楽そうですね。で、その左はもっと難しくて、トロンバ・マリーナと呼ばれる弦楽器ですが、弦は何と1本しか張ってなくて、指板がありません。上下逆に持っているわけではなく、弦に触れて弓で弾くと。これ、フラジオ奏法といいますね。二胡と同様な奏法です。

リュートはフレットが打ってありますが、調律がえらく大変らしい。まぁあの姿ですからさもありなん、ですよね。フレットは恐らくガットで作られていて、上下に可動なのでしょう。弾ける調が決まっていて、楽曲が変わるごとにその調ごとにフレットを微妙に動かして和声を整える?これじゃ一日中調弦をしているようなものです。いっそのことバイオリン属のようにフレットがない方が楽なのでは?でも、弓で弾かないからフレットがないとあっという間に音が減衰してしまうのでしょう。これだけはモダンギターの勝ちか?

2008年10月21日火曜日

オーボエ、ファゴットでは

オーボエもファゴットも古い楽器で、バロック時代からよく使われていました。
リードが2枚あるので、ダブルリード(複簧(コウ))楽器と呼ばれます。独特な鼻にかかったような哀愁を帯びた音がします。フルートと同じでキーがたくさん付いて、音量も出るように改変されて現在のモダン楽器になりました。
で、この2者の古楽器は構造も単純ですが、とても枯れたいい音がします。好みでしょうが、バロック以前の音楽を演奏する時には大変良いのではないかと。どちらかというと硬い音ですが、独特の倍音成分がえも言われぬ雰囲気を醸し出します。
私も演奏するクラリネットも古い楽器で、モーツァルトは好んだようです。リードは1枚です。この古楽器も一種独特な雰囲気の音を出します。私はとても好きですが、所有しているのはモダン楽器です。
吹きモノで吹けるのはリコーダーとクラリネットですが、どちらも(成人してからは)人前演奏したことがありません。
家族演奏会ではリコーダーを吹きます。クラリネットは合奏できるほどの腕がない。
で、モダンオーボエと合奏をすると、圧倒的に音量で負けてしまいます。フルートもそうですが、大音量は出ませんので。
正月に必ず行なう「家族演奏会」の楽曲をそろそろ決めなければなりません。J.S.Bach は面白いけど難しすぎる?Telemann の「食卓の音楽」Tafelmusik にしようかな。

2008年10月20日月曜日

古楽器

このところリコーダーの話からバロック以前の音楽の話になっていますが、今回はピリオド楽器と呼ばれる、古楽器の話をもう少ししてみたいと思います。
ご存知のように私は「楽器オタク」のようなところがあります。
J.S.Bach の「音楽の捧げもの」Musikalisches Opfer, The Musical Offering という楽曲(組曲のようになっている)があり、その中のトリオソナタを家族で演奏したことがあります。
トリオですから3人で演奏すると思われがちですが、通常通奏低音がつきますので、4人で演奏するのが普通です。構成はバイオリン、フルート、チェロ、チェンバロですが、前3者にはすべて古楽器が存在します。
バイオリンは数億円もするストラディバリウスが有名ですが、それが完成される前にもバイオリン族はあったわけで、弦は現在のようなスティールではなくガット(羊?の腸)を使っていました。従って張力は弱く、音量も小さかった。チェンバロとピアノの関係と同じで、一般に張力が強くなれば音量は大きくなりサステインが長くなります。これを弓で弾くのですが、奏法自体が今とは違っていて、アタックが小さく胴が鳴り始めるまでタイムラグがありますので、ホワーンとした間の抜けたような音になります。が、これがヘンデルやバッハ、ビバルディの頃の通常の楽器だったのだから、その当時の楽曲はそうした古楽器(ピリオド楽器ともいう)で演奏するのが作曲者の意に従った正しい演奏である、というのが彼らの主張です。
フルートはもちろんフラウトトラベルソで、チェロも古いものを使うと。
さて、今ではいろんな演奏のものが CD 化され聞くことが可能ですから、いろいろ聞き比べてみました。
結論から言うと、どちらも良い。
古楽器のものには確かに「その当時はこういう演奏だったのだろうなぁ」と思わせるものがあり、耳に優しいというか、リラックス気分に浸れます。
で、モダン楽器の方がダメかというと、そんなことは全くなく、パイヤール室内楽団のものを聞きましたが、録音が良いせいもあるのでしょうが、大変にビビッドで音楽的な演奏です。「引き込まれてしまう」というヤツですね。
長くなりましたので、続きは次回に。

2008年10月17日金曜日

リコーダーの師匠に入門!

ずっと以前に日本の音楽教育の悪の元凶として「小学生に与えるリコーダー」のことを書いたことがありました。
私はバンドでいうところの「吹きモノ」が好きです。今回のライブでも「メロディオン(TM)」を吹きますが、中学時代はクラリネットを吹いていました。サックスも一応吹けます。しかし一番好きなのはリコーダーです。簡単な構造で2,000円も出せば買えますし。
しかしこの楽器を小学生の玩具と思ってはいけません。
バロック時代以前は「フルート」といえばリコーダーのことを指していました。横笛のフルートはわざわざ「フラウトトラベルソ(横吹きのフラウト)」と呼んでいました。
その後トラベルソは改良が加えられ(改悪かもしれないが)キーがたくさんついて音量も大きくなりました。いわゆるモダンフルートの完成です。
それに比べ、リコーダー(ブロックフレーテともいう:栓のついたフルートの意)は何の改変も加えられず現在に至っています。これ即ち、改変のしようがないほど完成された楽器ともいえます。
高校の時、同級生にリコーダーの名手がいて、休み時間になると二人でデュオを楽しんでいました。トリオソナタ、二重奏曲などの楽譜をどさっと渡され、初見演奏させられるのです。
その彼が弟子を取る旨、HP で募集をかけていましたので、早速入門したというわけです。
彼の自宅には堀さん(日本の No.1 チェンバロ製作者:故人)のチェンバロが置いてあります。当時で 300万円!ですよ。これ、自分で調律するので大変ですが、A=415Hz にすればバロックピッチで室内楽が楽しめると。
12月から月1回のレッスンが始まります。楽しみだなぁ。

2008年10月11日土曜日

豚は真直ぐ走らない


先週の土曜日は「新潟県畜産フェア2008」のような催しがあり、ヒマだったので遊びに行きました。
「にいがたふるさと村」が会場で、屋外ステージがあったり、その場で焼く豚肉・牛肉・鶏肉など多彩なイベントがあり、家族連れで賑わっていました。
私のお目当ては当然「子豚レース」です。
第1レースには間に合わず、第2レースからの参戦となりました。当然パドックから検討が始まるわけですが、何と出走豚は1日3レースすべてをこなすということが判明。籾殻が敷き詰められたパドックでは第1レースを終えた4頭が横たわり激しい呼吸をしています。立っていられないくらい疲れているのですね。
この中から比較的疲れが少なそうな1頭を軸に選び、ヒモは体型のスリムなスピードのありそうな豚と、胴が短く悪路に強そうな豚への2点買い(といっても無料なのですが)としました。
4頭立てですから楽勝で取れると思いましたが・・・
画像をご覧ください。距離はせいぜい10mほどですが、豚には乗れないので、後ろから追うことになります。騎手ならぬ追い子ですね。柵が前方に倒れてスタートですが、期待の1番は少し前に出たきり、あらぬ方向に走るではありませんか!対抗の2番も戻ってどうする!ば、ばかやろー!真直ぐ走らんかー!などと騒いでいるうちにレースは終了。3番4番と入ってオケラとなったのでした。
4頭立てで当たらないものが、8枠で当たるわけがない?
なかなか人生と同じで思うようには行きません。

2008年10月9日木曜日

訂正

ま、間違えましたぁ。
「慢性拘束性肺障害」は「慢性閉塞性肺障害」が正しい。
COPD (Chronic Obstractive Pulmonary Disease)
COLD (Chronic Obstractive Lung Disease)
の邦訳ですね。

タバコを30数年吸い続けた人が、一念発起し禁煙した場合・・
(1)今さら禁煙しても手遅れよ。
(2)いやいや、思い立ったが吉日。いつから禁煙しても効果は十分あるよ。
(3)肺がんになる確率は下がりはしないが、それ以上上がることもないのでいいんじゃねぇの。
(4)病気にはなるときにはなるし、ならないかもしれない。周囲に迷惑をかけない分だけいいね。
(5)タバコの害は明らかなのに、これを所持したり販売することが違法にならないのはおかしいんじゃねぇの。大麻と同じでしょう?

etc. etc. いろんな意見がありそうですが、さてどれが正しいのでしょう?
私は専門外ですので、詳しく知りたい方は

http://17041615.at.webry.info/

の先生に訊いてね。

2008年10月8日水曜日

風邪を引いたが楽曲は増えた

しばらく更新をサボっていましたが、風邪を引いてしまったのでした。
メタボっている割には丈夫なほうですが、秋口が鬼門です。酔っ払って裸で寝るのが原因ですね。
鼻の奥のほうがムズムズし始めて、咽喉が痛くなります。高熱は出ませんが咳も出てくると。
このような場合は得意の漢方療法で対処します。まずは葛根湯、続いて小青竜湯の倍量服用。イソジンガーグル頻回のうがい付き、という処方です。
2~3日で軽快します。
上気道が生まれつき弱く、最近は早朝になると呼気(息を吐く)の最後の方で「ヒュー」と気道が鳴ります。
おいおい、そりゃ慢性気管支炎だろうよ。成人になってから発症する喘息もあるでよ。
治療の第一は「禁煙」に尽きます。肺気腫になって酸素ボンベを引きずりながら歩くようになっては、ゴルフどころか歌を歌うことも出来なくなります。「慢性拘束性肺障害」というやつですね。
休煙は何回かしたことがありますが、今回はこれを機に「長期休煙」に取り組みましょう。ま、完全禁煙は挫折した時のリバウンドが恐ろしいので、取り敢えずはゴルフシーズンと今年のライブスケジュールを終えるまでということで。
そうそう、ライブ用の楽曲が不足していることが判明しましたので、Teach Your Children, Nowhere Man, 学生街の喫茶店を追加しました。アンコールを入れて全10曲というラインアップになります。
週末は最後のリハで翌日はコンペだというのに、果たして風邪は全快しているか??