ビートルズを演奏するときにアコギはほとんど J-160E を使用していました。5年くらい前にお茶の水の黒澤楽器 G'Club Tokyo まで見に行って試奏後に購入したものです。もちろん中古ですが、傷や打痕はあるものの演奏性や音もよくて即決しました。
で、ずっと気に入って弾いていたのですが、少し前から1弦 12 フレットのみバズるようになりました。アジャスタブル・ブリッジでサドルは自由に高さを変えられるのですが、かなり弦高を上げてもバズります。
これはいかんということで、知り合いのギター工房(ゼペット・ギター工房:新潟県南魚沼市六日町)に昨日搬入。ネックはやや順反りしており、私見ではやや波打っている感じがしたので、トラスロッドでの調整範囲を超えているかと危惧していました。
波打ったり捻じれたりしたネック(指板)はフレットをすべて抜いて指板そのものを平らに削り直し必要があります。また、ネック自体が捻じれていれば、アイロンで済めばいいがネックをボディから外して仕込み角を調整したりする必要があります。
そうなると大規模な修復となり、費用も 10 万円は覚悟しなくてはなりません。どうなることかと固唾を飲んで見守っていると・・・ネックの波打ちはトラスロッド調整でほぼ消失。しかし 13 フレットが浮いていて、バズりは変わらず。
で、この 13 フレットを抜いてみると・・・なんと打ち込み後に浮かないようにわずかに突出している返しがきけいに潰されているではありませんか! これは酷い。前所有者がリフレットした時に某工房がそのように処理したのですね。
これを打ち込み直すとバズはきれいに収まりましたが、つまりすべてのフレットでこのような処置がされていると見るべきで、そのうちいろんなフレットが浮いてくるに違いありません。
というわけで、すべてのフレットをリフレットし、頂点が完全に一直線になるように修復をお願いしました。試算費用は大変安くて正月早々ラッキーでした。なんかいい年になりそうです。
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