2021年7月23日金曜日

ほぼ満月なのに中潮?

 海釣りをしていると潮目が少しずつ分かってきます。

気象情報の潮汐表を見ると、その日の新潟港とか柏崎の潮汐が分かります。で、昨夜はほぼ満月だったので、理論的には大潮となるはずですが、中潮と出ています。

この潮汐に関しては 10 年くらい前にタイ在住の友人と大議論をしたことがあります。私より少し若い女性ですが、極めて理系の頭で大変優秀な方です。

その女性が「信じられないことだが、ここタイでは満潮と干潮が一日に 1 回しかない」と。え?そんな馬鹿な。潮汐は月の引力によって生じるのだから、一日に 2 回あるに決まってるじゃん。日本のどこでも満潮と干潮は一日2回あるはず。

われわれの仲人をして頂いた新潟大学の脳研究所の教授まで巻き込んでの大論議となりました。本当にその情報は正確なのか?から始まりましたが、タイからわざわざ潮汐表を郵送してくれました。それを見ると確かに干満は一日に一度しかありません。

10 回くらいの国際郵便による議論をしましたが、事実は事実として受け入れるしかなく、その原因は何か?が問題となります。最終的な結論は出ませんでしたが、地形と潮流のなせるいたずらではないかという説が有力でした。

えーと、地球がすべて海で覆われていて水深が一定で完全な球であれば、6 時間毎に干潮と満潮を繰り返すはずです。満潮になった地点の地球の反対側も満潮ですし、干潮も同じですからね。

然るに、例えば本日の柏崎の潮汐表は、満潮が 3:59, 12:39 で、干潮は 6:30, 21:00 となっていて、上記の理論が当てはまりません!

日本海側は太平洋に比べると干満の差は小さいが、これは明らかに地形によるものですよね。日本海は大きな池のようなものだから、月の引力に引っ張られても対馬海峡やオホーツク海を通って海水が入ってくるのに抵抗があるため時間も掛かるし当然時間差が出る。

尚、海面の高さは干潮だけではなく、風による吹き寄せも関与します。台風では風の吹き寄せによる潮位の上昇が観測されますものね。

一般に回遊魚は満潮時・干潮時の潮止めでは捕食行動が極めて少なくなり釣れない。また、潮の流れが最大となる干満の中間でも食いが落ちるとされているようです。

その場所に居着いている根魚ではその限りでない? 汽水域ではどうだ・こうだなど、釣り人は釣果を求めて必死に情報を集めるのでした。




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