2020年5月9日土曜日

6L6 Single Amp を落札



NHK マイルカップは明日開催されますが、その結果を待たずに標記を落札してしまいました。
オークションには期限がありますのでね。

6L6GC というのはギターアンプにもよく使われているビーム管で、1936 年生まれですが、今なおロシア、東欧、中国では生産が続けられており、入手しやすい真空管です。
ビーム管は5極管の一種で、3極管接続(3結)という方法でも使うことができます。

で、これをマニアの人がシングルアンプとして3結-5結切り替えスイッチをつけて製作したアンプが画像のもの。
内臓のアップでスイッチが確認できます。
裏ブタを外して切り替えしなければならないのが玉に瑕ですが、スペース上仕方なかったのでしょう。

出力は5結で約 2W、3結で約 1W とのことで、え?そんな出力で大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、一般家庭での使用では十分です。
大体真空管アンプで 30W + 30W なんてものはボリューム8時くらいで聞くのが精いっぱい、10時まで上げたら近所から苦情が来ます。

回路図は付いてこないようですが、全体の外観と内臓を見れば大体想像はつきます。
5GK4 ってあまり聞かない管ですが、電源整流用の2極管ですね。
ググってみると 1956 年まで作られていたようです。

6SL7 はポピュラーな電圧増幅用の双3極管で、6L6GC がパワー管です。
つまり、ダイオードではなく整流管を使ったクラシカルな電源部をもった、2段増幅によるシングル・エンドのパワーアンプで、3結-5結の切り替えによる音の違いを楽しめ、さらに出力管を EL34 などにも換装可能だということです。

このような仕様のメーカー品は存在しないので、まさに自作アンプの醍醐味、面目躍如ということでしょう。
空中手配線なので、部品の交換も(半田ごてが使えれば)可能です。

これ、 29,800 円即決だったので、しばらく悩みましたが落札しましたとも。

おー、来るのが楽しみだ・・・




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