アコギになるとまた話は少し違います。
やはりアマチュア・ギタリストにとって憧れの的は Martin と Gibson でしょう。
それぞれに Martin でなければ出せない音、Gibson でなければ出せない音というものがある。
Martin だとドレッドノートに代表される高音域のキラキラ感、いわゆる鈴なりの音でしょうか。
低音も十分すぎるほど出ますから、ま、悪く言えばドンシャリですね。
しかし、EQ などでどんなにドンシャリにしようとしても、安物ギターでは本家の音にはならない。
対して Gibson はもう少しロック寄りというか野太い男性的な音でしょうか。
マホガニー・サイドバックが多いので、アルペジオを指弾きすれば甘くて優しい音も出せます。
ま、印象としては奥田〇生がストロークで弾き語りするというイメージですね。
J-45, J-50, Southern Jumbo などはそういう音なんだけど、ビートルズ用に私が所有している J-160E になるとまったく違います。
これはもうロックバンド用に特化したというか、最初からピックアップがインストールされています。
そのピックアップが何とエレキ用の P-90 です。
従って張る弦もエレキ用の弦を張るのが正しい。
相対的に弦のテンションは緩くなり、非常に弾きやすい。
で、出音はアコギとエレキの中間のような音で、ドラム、ベースの中でも存在感が失われません。
YAMAHA, TAKAMINE, HISTORY by FGN, MORRIS なども高級機になればとても良い音で、作りも操作性も良いが、Martin, Gibson とは世界が違います。
これはもう完全に好みの問題で、どちらが良いという世界ではない。
楽曲によっては Takamine の音が欲しいという場合もあろうし、YAMAHA の70年代の FG-180 でなきゃダメということもありましょう。
私はライブ志向なので所有するアコギはすべてピックアップ・プリアンプを後付けまたは最初からインストールされたものばかりです。
でも高校生の頃に憧れた YAMAHA FG シリーズもポロポロ弾き用に欲しい気がします。
サイドバックはマホガニー合板ですぜ。
それでも弾き込めば素晴らしい胴鳴りというか箱鳴りがする。
この出音をコンデンサ・マイク録りすれば録音にも耐えるでしょう。
ま、このようにしてどんどんギターは増えていき、奥さんからは邪魔でしょうがない!燃やしたろか!と総スカンを食う羽目になるのでした。
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