2019年2月6日水曜日

基準ピッチの変遷

以前、音律についてしばらく書き続けたことがありました。
それとはちょっと違うのですが、リコーダーの師匠とメールで少しやり取りしていて思ったこと。

現在はオーケストラの基準ピッチは A=442 Hz 前後が多いと思います。
家のピアノもそれくらいで調律しています。

しかし、バロック時代では A=415 Hz 前後であったらしい。
約半音低いと。
時代と地域によってこの基準はまことにバラバラで、奏者は遠征先の基準ピッチで演奏しなければならない。

こりゃ大変です。
ヴァイオリン族とかギターなどはその都度チューニングを変えればいいだけですが、管楽器はそうはいかない。
瞬時に半音下げで吹けばいいようなものだが、そうすると音質が変わってしまう。
そのために B♭管、A管などの半音違いの楽器が存在すると。

しかし考えてみると、基準ピッチが次第に上がってくるのは何故なんだろう?
ポップスでは今でも A=440 Hz で演奏、録音されることが多いと思うが、それで何ら違和感はないでしょう?

高度成長時代にヒトがどんどんせわしなくなり、より高ピッチを求めるようになった?
いや、違うよね。
逆成長になってピッチが下がったなんて話は聞かないもの。

この辺は永遠の謎なのでしょうか。

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