2022年3月27日日曜日

momose の Telecaster を買った

副業でギター、ボーカル、ベース、アレンジ、トラックメイクをしている息子が Fender USA と Fujigen の Telecaster を持って行ったので、私には Tele がなくなりました。

そこで、やはり1本は欲しいなと思っていろいろ物色した結果、画像の momose MTL-2 という個体を購入しました。私にしては珍しく新品購入です。First Owner ハガキを出して正式ユーザー登録しました。3年保証らしい。

ボディはアッシュで、ネックはメイプル、指板はローズウッドです。ピックアップは定番の S-S ですが、フロントの出力を大きめにして、Tele にありがちなフロントの弱々しさを払拭したと。



ピックアップ・セレクタがミニスイッチになっていて、これまた Tele にありがちなリアを選択した時のボリュームノブとの干渉を抑えてあると。上下ではなく左右に動かす仕様となっています。

サドルはご覧のようにこれまた定番の 3-way brass ですが、オクターブ・チューニングが合うように最初からスラントしているあたりに百瀬さんのこだわりを感じます。

ヘッドのロゴもよく見ないと分からない。奥ゆかしさを感じます。Tele はご存知のようにヘッドが小さいので、クリップチューナーを付ける場所に困りますが、この大きさなら大丈夫ですね。

指板の R が小さいので弾きやすいと言えば弾きやすいが、ハイフレットでのチョーキング時に音詰まりが起きやすいのも難点の一つです。でもこれもうまく処理されていて、12 Fr 弦高 1.2 mm くらいまで下げましたが、全弦で音詰まりはありませんでした。

バックのコンターも立奏時にあばら骨に当たらなくてマルです。軽量化にも寄与しているようで、ソリッドの Tele なのに 3.25 kg しかありません。

もうね、私が Tele に求めるスペックをすべて満たしているのですよ。

弾き込んでネックやボディが鳴ってくるのが楽しみです。Strato とはまた別世界ですから。

ストラトは Fender USA も使ったことがありますが、今は Three Dots です。これまたよくできていてお気に入りです。
 

持って行ったギター群と買ってやったベースで作った曲(デッサン)

 趣味で音楽をやっていて、一応トラック・メーカー、アレンジャーを副業としている息子。Ibanez のフルアコと Ovation のエレガットを進呈したら、何かインスピレーションを得たらしく、「こんなん出来ましたけど」と言って送ってきた音源。

https://drive.google.com/file/d/1zVdettfQpxgb-NmLzPtvdzy0NXZKKxvg/view?usp=sharing

ほうほう、なかなか可愛くて洒落た小曲じゃん。

シャッフルの3拍子だが、最後のほうでイーブンの8分音符が入ってきて、踊りつかれた猫の足がもつれた?

ギターは私のところから持って行った FGN の Les Paul, Telecaster, 今回の Ibanez SJ-300 を使い、ベースは Atelier Z を使ったとのこと。キーボードも彼が弾き、ドラムとパーカッションは打ち込みですね。ボーカルはボーカロイドで歌詞が不明瞭ですが、ちゃんと女性ボーカルを入れればイケてるんじゃね?

こういうことをずっとやっているので、音もいいしミックスも秀逸です。ギター群はすべて Strymon Iridium 直結でリバーブとトレモロは DAW で後掛けしたと。こういう機器を使えばギター、ベースはすべて Made In Japan ですが、Fender USA や Gibson の Custom Shop と何ら聞き劣りすることはないように思えます。

私の部屋に所狭しと置かれている 20 数本のギターやベースも、だんだん日本製が多くなってきました。FGN, History by FGN, Seventy Seven, momose, Three Dots など。木工精度や細部の作りが USA などは足元にも及びません。同じ精度やピッチ感を求めると Custom Shop 製になって、価格が5倍はしますからね。

でも、アコギやフルアコはさすがに本家には適わないような気がする。Martin, Gibson のアコギがたくさんありますが、作りの良さを超えた One and Only なものがあるような気がします。

バンドの友人が Headway のサイド・バック・マホガニーのアコギを入手したようなので、是非出音を聞いてみたいもんです。Seventy Seven, momose, Headway = Deviser ですのでね。





2022年3月19日土曜日

ギターとアンプを売ろうと思ったら

このところ続けざまに入手した Eastman と The Heritage のフルアコは大変気に入ったので、Ibanese SJ-300 は多分弾くことがないでしょう。

その昔、お茶の水のクロサワ楽器まで行って試奏後に買った Ovation のエレガットも弾かなくなりました。

また、あまりに可愛くてついポチってしまった Vox の超ミニアンプとそれ用のキャビネットも、結局は本物のチューブアンプを鳴らすことが多くて出番がないと。

こうした機材は使ってやってナンボなので売ることにしました。でも念のために息子に要るかい?と訊いたら、全部欲しいと。おー、ぎりぎりセーフ。すべて息子にあげることになりましたとさ。

SJ-300 は Made in China ですが、最近のものは作りも良く、ピッチも正確で何ら問題はありませんでした。でもフルアコが3台あっても仕方ないし、既に置場所がありません。コレクターあるあるですねw。

こうして売ったり買ったりするのも楽しみの内です。



2022年3月8日火曜日

The Heritage Eagle ASB を入手した

最近はずーっとアーチトップのフルアコ、セミアコを弾いています。フルアコは先日入手した Eastman のトップ・スプルース、サイド・バック・フレイムメープル、トップとバックは単板削り出しという仕様のギターを弾いていました。ピックアップはフロントのフローティング・ミニハム1個のみという潔さです。

Eastman ではよくあることらしいですが、フレットの両端が指板からわずかにはみ出していて、演奏には差し支えないが気分が悪いので知り合いのリペアショップで削ってもらってました。

で、もう1本フルアコが欲しくななって、つい出来心で Heritage のフルアコを落札してしまいました。ご存知、Gibson Kalamazoo 工場が移転したのちに、そこで働いていた手練れの熟練工がそこに残って立ち上げたブランドですね。

The Heritage ASB という、オール・マホガニー・ボディの1本です。これはさすがに削り出しではなく、プレスかな?サドルも木製で、削り方を見ると3弦は巻き弦を想定しているようです。付いてきたのラウンド・ワウンドで3弦はプレインだったので、012 くらいから始まるフラット・ワウンド(3弦巻き弦)に替える予定です。





ピックアップはご覧のようにフロントのハムバッカー1発。コントロールはボリュームのみという潔さです。こういうギターはどうせフロントしか使わないのだから、リア・ピックアップは不要だし、トーン・コントロームもほとんど固定で使うでしょう?

ピックアップは木製のピックガードに付けられていて、フローティングです。少し弾いてみましたが、合板のフルアコとは音量がダンチです。練習するにはアンプは不要ですね。

オール・マホガニーなので、出音はすこぶる甘くて柔らかい印象です。中古なので細かい傷や打痕はありますが、そういうことは気にしません。ネックの状態、指板の状態が良くて、ボディには木部に達する割れがなければそれでよろしい。

私ももう先が長くない年齢ですが、死ぬまで一緒にいられそうです。
 

2022年3月4日金曜日

Ortega のエレガットはあと一歩で、Gretsch 6120 Nashville は完璧な状態になった

 先日オークションで購入した Ortega のエレガットですが、うーん、どうなんだろう? 悪くはないが、弾いてみるとネックの厚さがかなりあって、ナット幅 48 mm は広すぎず・狭すぎずなんだけど、ちょっと演奏性が予想したより悪い感じです。

また、ボディ厚も結構あって、携帯性はあまりよろしくない。ボディ幅が狭めなので低音域を響かせるために厚くしたのでしょう。

問題の出音はサステインやリバーブ感があって、Godin よりガットギターっぽいが、惜しむらくはピッチがイマイチです。サドルが真っ直ぐなのはガットギターなので仕方ないけど、よくできたガットギターはそのような仕様でもオクターブ・ピッチがバッチリで、ハイフレット音域でもピッチがずれません。

プリアンプからの出力音は十分なクオリティがあり問題なし。これはこういうギターとして使っていこうかと思います。ライブでの使用はちょっときついかと思われますが、部屋でポロポロ弾く分には音量もあっていいでしょう、

さて、ずっと以前に購入した Gretsch 6120 Nashville 1993 はネックのうねりとわずかな捻じれがあって、トラスロッドでの調整範囲を超えていました。弦高をかなり上げても1弦 12 fret 付近がバズります。これを知り合いの工房で調整してもらいました。

やはりネック自体のうねりがあったため、フレットをすべて抜いてネック・アイロンを掛けること3回。しかる後に指板をまっ平らに削ってリフレット。その両端の処理をして、クラウニングしてフレット上端が一直線になるように調整。

もう完全に新品同様の状態(新品以上の状態?)に生まれ変わりました。フラット・ワウンドを張っていたのですが、普通のラウンド・ワウンドに張り替えて、フル・ホロー・ボディながらも普通のジャズ用フルアコとは一線を画した出音となりました。

どういう風に一線を画しているかは言葉では説明しにくい。知る人ぞ知る Gretsch の音です。とても魅力的ですが、出番があるかどうかは微妙です。まあそんなことを言えば Eastman のフルアコだって人前で弾く機会が今後あるかどうか分かりませんからね。

とにかく所有しているギター群はすべて完璧な状態に保っておきたいというのがギタリストの性なのですよ。82 歳になってフルアコでジャズのバッキングをお願いされるかもしれない。ビートルズ・トリビュート・バンドでジョージ役のヘルプをお願いされるかもしれない。あ、ギターは出来たら Gretsch か Casino でお願いできますか? なければ Rickenbacker でもいいですけど、などと言われるかもしれない。

もうね、ギター道楽はやめられない。だって経年変化したって価値が下がるどころか付加価値として評価されるし、車みたいに駐車場の確保も要らない。税金も掛からない。子供にくれてやっても贈与税が掛からない。飽きたら売ればいい。

良い子の皆さんは決してこの道にハマってはいけません。金がいくらあっても足りませんが、それがまた労働意欲につながると思えば、体を大切にして体力維持のモチベーションにもつながりましょう。こういうのを我田引水というのだけれど。