Gibson J-160E と言えば John Lennon が愛用していたことで有名です。
その他、ゆずの北川悠仁さんとか、斉藤和義さんとか。
これが発売されたのが 1954 年で、即ち私の生まれた年です。
当時は最近のエレアコではポピュラーなピエゾ・ピックアップはまだ登場しておらず、エレクトリック・ギターで使われていた P-90 というピックアップを無理やり指板とサウンド・ホールの間に設置。
これはマグネティック・ピックアップですから、原理はエレクトリック・ギターそのままで、ナイロン弦を張っても音は出ません。
また、通常のアコギ弦(ブロンズ、フォスファーなど)よりもエレキ用のニッケル弦のほうが出音は大きくなると。
つまりエレキ用の弦を張ることを前提に作られているわけです。
また、あんなボディですから P-90 ではもろにハウります。
表板がガンガンと鳴ってはいけないという、アコギなのに鳴らないギターでなければならないという、何とも不思議な可哀想な?生い立ちなのです。
このために表板は当初単板で作られていたが、スプルースの合板に。
ブレーシングもわざと鳴らないように X ブレーシングからラダー・ブレーシングに。
この結果、アコギとしてはサステインが極めて短い、儚(はかな)い音で、現代の感覚から言ったら、「どういう場面で使うんだよ」となります。
そのため、最近の製品ではピエゾ・ピックアップを増設して、それぞれから独立した音を出力できるような仕様になっているものもあるようです。
が、しかし・・・・
The Beatles をやろうとすると、その儚いサステインが欲しくなるから困ったもんだ。
Across The Universe のイントロなどは典型的だと思います。
先日、中古を入手しましたので、そのうちアップしますね。
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