YouTube で「響け!ユーフォニアム」が期間限定で無料で閲覧できたので、あっという間に第1部の全編を観てしまいました。ご存知かとは思いますが、中学時代から吹奏楽部でユーフォニアムを吹いていた女の子が、高校生になって全国大会を目指すというストーリーで、かの有名な京都アニメーションが制作したアニメです。
多感な時期をさまざまな環境で育ったそれぞれ違った価値観を持つメンバーの中で繰り広げられる人間模様を描いた青春映画という感じでしょうか。
大変面白かったが、私も小中学生でリードクラブやブラスバンドに籍を置いていた関係で、ブラスバンドあるあるでしたね。弱小バンドでコンクールでは銅賞・銀賞の常連でしたが(一番悪いのが銅賞です)、楽しいには楽しかった。
そもそも音楽で勝ち負けをつけるというのは如何なものかと思いますけどね。中高生の場合はスポーツにしろ音楽にしろすべて指導者次第です。コンクール用の指導というのがあるわけです。高校野球で甲子園に出るのは球児の夢でしょうが、そこに出て活躍すればプロ野球のスカウトの目に留まるかもしれない。年俸 1,000 万円歩合制で青天井の世界に行けるかもしれない。
でも、高校の吹奏楽部全国大会で優勝した学生はすぐにプロとして通用するでしょうか?そんなことはまったくありません。音大に進学するには演奏力は有利に働くでしょうが、音大を卒業したら年収 1,000 万円貰えるようになるの?とんでもない、世間知らずのカタワな人間の集まりで、つぶしが利かず町のレスナーで生徒さんを5人くらい持って細々と生きていけるかどうかですね。
そもそもプロとして世界で通用するような人は日本の音楽大学なんて行かないでしょう。時間の無駄です。ポップス、ジャズ系ならバークリー音楽大学に行って世界の強者とセッションして、本当に優秀なら卒業する前にプロにスカウトされます。
新潟県では吹奏楽で有名な某高校の演奏を聴いたことがありますが、可哀想にという感想でした。極めてトレーニングが行き届き、一糸乱れぬ演奏をしますが、学生はあれで楽しいのかしら?いかにも管理された音楽で、奏者の楽しさや喜びが微塵も感じられない。
同じ高校生でもロックをやりたいと言って集まったロックバンドのほうが(いかに下手であろうと)情熱とパワーを感じます。俺たちはこういうのが好きなんだという主張がある。ここからプロになる人のほうが多いのではないか?
第2部がどうしても観たくなって Hulu と契約しました。邦画も好きなので Netflix ではなく Hulu にしたと。「男はつらいよ」シリーズが大好きなので、全編観られて大変良い。全 48 作あるのですが、比較的最近に「帰ってきた寅さん」という渥美清死後の映画が上映され、これはもちろん映画館に観に行きました。コメディだけどほろっと泣かせる名作だと思う。
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