2009年3月10日火曜日

こんなんです


一昨日は師匠宅でいつものリコーダーレッスンでした。
5月に人前演奏する曲が決まりましたので、その練習です。テレマン(G.P.Telemann)は一般にはあまり知られていませんが、バッハ(J.S.Bach)の生きていた頃はバッハより人気があったという話も。
家族で演奏できるような室内楽をたくさん作り、これが当時の一般家庭に受けたのでしょう。
画面が小さくよく見えないかもしれませんが、SONATA IN D MINOR for two treble recorders と書いてあります。「2本のアルトリコーダーのためのソナタニ短調」ということで、チェンバロや通奏低音楽器なしで演奏する曲なのですね。
楽譜は第1楽章のサワリで、Largo ですからゆっくりとした穏やかな曲です。2楽章と4楽章が Vivace と Allegro で速く、これを正確に吹けるよう一生懸命に練習したのですが・・結果は緩徐な3楽章 (Adagio) の出来が悪く、いろいろと注意を受けました。フレージングを聴かせるところなのに、まるで1拍ずつのビートを感じてしまうと。音符の長さを正確に演奏することは緩徐な曲ではさほど重要でなく、叙情的に歌うことが大事なんですね。
ギターも速弾きは一生懸命に練習しますが、指の鍛錬にはなっても音楽性とはまた別ものですよね。スポーツ競技じゃないんだから、あるいは大道芸じゃないんだから、速きゃいいってもんではないと。むしろ緩徐なフレーズの方に音楽性が具現しやすいのかもしれません。